UATU式人力ボカロ作成メモ。足りない音を補う
こんにちは、スドウです。
前回は、原音設定の方法についてまとめました。
そして、UTAU式人力ボカロをやっていると、
どうしてもぶつかる壁があるとおもいます。
そう。。。
「有る音は有る」けど「無い音は無い」問題。
そこで、今回はUTAU式人力ボカロの醍醐味(?)と言われる
足りない音の補い方についてまとめます。
はじめに、音が足りないと言われる要因は、以下の二つだと思います。
一つ目、「音階(例「C3」)」が足りない。
二つ目、「特定の音(例「ナ行」の音)」が足りない。
の2つです。
まず、一つ目の「音階が足りない」ですが、
これはピッチ補正(ピッチシフター)ソフトを使用すればある程度解決します。
※大きくピッチを変えてしまうと音質が劣化する場合があります。
ピッチ補正ソフトは、
* VocalShifter
と言うフリーソフトを使用しています。
(「歌ってみた」等においても使えると思います)
では、二つ目の「特定の音がたりない」についてはどうでしょうか。
「音が無いんだから解決しようがない」と思われるかもしれません。
ここで注目したいことは、実際の発音は「子音」+「母音」で構成されていることです。
そのため「足りない音の子音」と「足りない音の母音」があれば、
ある程度作ることが可能です。
(例:「そ」を作る場合「さ」の子音部分+母音「お」で作成できる)
この機能はUTAUにも実装されていますが、
オーディオファイルとして作ってしまった方が後々ラク(になると思う)
なので、足りない音のオーディオファイルの作成方法についてまとめます。
使用ソフトは、
* Audacity
と言うフリーソフトです。
足りない音の作り方(Audacityで波形を合成する)
今回は「の」+「う」で「ぬ」を作ります。
ここで注意することは、できるだけ同じ音階の「子音」と「母音」を使うことです。
(その方が、綺麗な発音になるかなと思ったからです。根拠はありませんが。。。)
では、作業内容についてです。
- Audacityに作成に使用するオーディオファイル(.wav)を取り込む (図中、上が「の」、下が「う」)
- 母音側の設定を「ミュート」にする
- 子音の「母音」部分を削除する (今回は「お」の部分を消す。実際に聞いて確認する。)
- 子音に「母音(お)」の波形を合成する
(「お」の波形をコピー、「子音」部分に貼り付ける)
ここで注意したいことは、できるだけ「滑らかな波形」になるように
張り付けることです。
もし、下図のように張り付けてしまうと、その部分がノイズとなってしまいます。
ですので、できるだけ下図のようになるように張り付けます。
作業は以上です。
作成したファイルでは「ぬ」と聞こえるはずです。
作成したオーディオファイルを聞いてみると、
そこそこ上手く発音できていると思います。
これを応用して「子音を削除」して「母音」を取り出すことも可能です。
今回も文字多め、画像重めの記事になってしまいました。。。
うまくまとまってる自信もありません。。。
今回の作業もやり始めるとハマります。
音源作りたのしい
だんだん、歌わせることから遠ざかって行ってる気もしないでもないですが。。。
で、できるだけはやく何か歌わせたいです。何か。
ドナドナじゃあベタすぎだろうか。。。
いつかちゃんと歌ってくれる日を夢見て。
ではでは!
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